Amazonが四半期決算を発表しました。売上高や営業利益の大幅増加には、主力のクラウド事業AWSの成長が大きく寄与したことがわかりました。
このAIニュースのポイント
- Amazonが四半期決算を発表。前年同期比で過去最高の利益を更新
- AWS売上高は17%増。市場予想を上回る結果に
- 大手AIスタートアップ企業との提携やAWSのインフラ拡大によって、顧客体験向上が期待
米Amazon.comは4月30日、2024年第1四半期(1月~3月)の決算を発表しました。売上高は前年同期比13%増の1433億1300万ドル(約22兆6200億円)で、営業利益は同3.2倍となる153億700万ドルでした。この四半期の営業利益は、前の四半期に続いて過去最高を更新しました。
この好業績の背景には、主力のクラウド事業であるAmazon Web Services(AWS)の成長が影響しています。AWSの売上高は前年同期比17%増の250億3700万ドルと、市場予想を大きく上回りました。また、収益全体に占めるAWSの割合は17%で、営業利益は62%でした。
AWSは生成AIの領域でも急成長を見せており、AWSによってビジネス変革を実施している企業はすでに多岐にわたっています。医療機器メーカーの医療診断機能の強化や、生産性向上のためのチャットボット構築など、AIソリューション開発が幅広く行われています。
昨年にはAnthropicとの戦略的提携を結んでおり、Amazon BedrockではClaude 3のファミリーモデルや、MetaのLlama 3など、大手AIスタートアップ企業の基盤モデルが利用できるようにしました。
さらにAmazonは、AWSのインフラストラクチャ拡大のための諸外国への投資や、データセンター複合施設建設のための投資なども発表しています。
同社のCEOであるアンディ・ジャシー氏は「AWSの顧客は、生成AIを活用した顧客体験の向上とビジネス変革に期待しており、すでに数十億ドルの収益ランレートが積み上がっています」とコメントしました。
出典:Amazon.com
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